RESEARCH 研究のご紹介

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研究とは? ~柳田教授からのメッセージ~

臨床研修で習得しなければいけないことは膨大にあり、実地経験を積んでいくので精一杯という声をよく聞きます。
私自身、卒後研修の間は臨床がとても楽しくて大学院なんて考えもしなかったので、その気持ちはよくわかります。
しかしその一方で、経験を積めば積むほどに、現実の医療の限界に直面します。
どんなに経験豊かな医師でも治せない病気はあるのです。
特に腎臓病領域は根本的な治療法の確立が遅れている領域です。
では、どうすれば、腎臓病を治る病気にすることができるのでしょうか?

現在の医療の限界を感じたときが、その病気と向き合うとき

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 有効な治療法を開発するためには、その病気と正面から向き合い、根本的な病因を解明することが必要です。心臓病と冠動脈狭窄の関連が明らかになって心臓カテーテルが発達したように、肝臓病とウイルス感染の関連がわかって患者数が激減したように、根本的な病因の発見がなくては画期的な治療はなかなか開発されません。
腎臓病は今や成人の8人に1人ともいわれ、国民病ともなっていますが、その治療法はまだまだ満足できるものではありません。
 臨床医が現在の医療の限界を感じたときが、その病気ととことん向き合うときです。その病気について、どこまで解明されていてどこからが未解明なのかを明らかにするとともに、未解明の分野をどうせめていくのか頭を絞って考える、その過程こそが皆さんの理解を深め、その後の臨床医としての生活を豊かなものにしていくのです。
 そんなことは自分でやらなくても、解明されたことを教えてくれればいいと思う人もいるかもしれません。しかしながら、医学の世界は日進月歩です。去年の知識は今年にはもう新しく塗り替えられているかもしれません。皆さんが今日使っている薬剤やガイドラインはすべて、これまでの研究によって確立されたものです。
 長い医師としての人生の中で、何が本質なのかを深く考え、新しい概念や病因が見つかる現場に立ち会い、経験しておくことは大きなプラスになると確信しています。

腎臓内科なら、専門医と学位はどちらも手に入れることが可能です

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 大学院にいくと専門医をとれないという噂もよく耳にします。しかしながら現在のシステムでは後期研修の時点で専門医受験に必要な症例と年数が獲得できますので、大学院受験はその障害にはなりません。
 当科では通常、大学院在籍中に専門医試験を受験し、取得してもらっています。

腎臓学は未来の学問です

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 腎臓病学は未来の学問です。皆さんが既存の学問を塗り替えることが可能です。
 自分が発信した研究成果を通して、世界の研究者と繋がり、世界に発信するという経験を皆さんに是非味わっていただきたい、そしてその後の医師としての生活を豊かなものにしていただきたいと思います。

当科では初期・後期研修、専門医の取得、大学院入学などあらゆる段階での進路相談に柔軟に対応し、情報提供致します。随時、見学や相談も受け入れていますので、ご興味をお持ちの方はお気軽に下記までご連絡ください。

 京都大学大学院医学研究科 腎臓内科学教授副室:kidney2011@kuhp.kyoto-u.ac.jp

 病気や健康法に関するメールでのお問い合わせにお答えすることはできませんのでご了承ください。

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